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太翔館について
下関市豊北町は、西は響灘、北は日本海に面した本州最西端に位置する漁業と農業の町です。
この町に大正13年(1924)に建造された旧滝部小学校は、鳳凰が両翼を広げたような美しいたたずまいの建造物です。ルネサンス様式の石造建築を木造建築に取り入れた構造で、大正期の代表的な学校建築として昭和54年(1979)に県の有形文化財に指定され、豊北町歴史民俗資料館として活用されて来ました。
そして平成19年度から23年度の保存修理工事を経て、大正時代創建当時の姿に復原しました。
多くのみな様に郷土の貴重な文化財を体感し、ご活用いただければ幸いです。
愛称「太翔館」について
「太翔館(たいしょうかん)」は、平成23年11月17日リニューアルオープンして新たなスタートを切った豊北歴史民俗資料館の愛称です。
「太翔館」の名称は、平成23年6月~9月の4か月間、市報等で資料館の愛称を募集し、
- 短く覚えやすい言葉であること
- 旧滝部小学校がイメージできるような言葉であること
- 小学校建設に深くかかわった中山太一氏がイメージできるような言葉であること
の3つを選考基準として決定いたしました。
「太」は中山太一の「太」、「翔」は建物の形が両翼を広げた鳥の姿と、未来に向けて羽ばたく子ども達の姿をイメージしています。
建物沿革
- 明治8年 (1875) 滝部八幡宮境内に滝部小学校の前身である開誘小学校を創設
- 明治17年(1884) 大庭小学校の開誘分校となり、校舎が現在の資料館の位置へ移動
- 明治28年(1895) 高等科を併設し、滝部尋常高等小学校へ改称
- 大正13年(1924) 滝部村出身の実業家である中山太一ほか2兄弟による、約57,000円の多額の寄
附(当時の工事費約70,000円)により、講堂、東教室棟を新築、
西教室棟を改修、新校舎落成 - 昭和54年(1979) 山口県指定有形文化財(建造物)に指定される
- 昭和54年(1979) 滝部小学校の新校舎竣工
- 昭和55年(1980) 豊北町歴史民俗資料館として開館
- 平成17年(2005) 合併して下関市となり、下関市立豊北歴史民俗資料館へ改称
- 平成19年(2007) 一時閉館し、文化財保存修理工事が始まる
- 平成23年(2011) 西教室棟が文化財に追加指定される
文化財保存修理工事が完了。リニューアル開館し、現在に至る
施設案内
※バリアフリートイレあります。